さて、今年のお盆は出足が早かった。近づきつつある台風を警戒してなのか、曜日回りや予定の問題なのか、入り日の12にちよりも前、10日と11日で売れ行き爆発!予想以上の売れ行きに、嬉しい悲鳴と共に入り日の12日に売る物が無くなってしまうという心配まで。市場は月・水・金曜しか切り花を仕入れられないため、金曜で仕入れたモノまでその日のうちに売れていくと土日の在庫が不安という事に。売り切れ御免という事になりますが、せっかくご来店頂いて売る花が無いというのは悔しいやらご迷惑を掛けてしまうやら…。可能な限りお電話でのご予約を!と訴えておりますが、それでもどうにかなってきたという実績もまた信頼でもありますし。それだけ沢山仕入れればいいじゃないか!と思われるかも知れませんが、沢山仕入れても当店内のキャパシティがございます。オーバーするわけにはいきません。キャパシティオーバーは即ち酷暑の屋外に仕入れたお花を放置することになり品質を損ないます。もっと言うと、仕入れたくても仕入れられない…。市場でもお花が満足に揃わないのです!原因は異常な暑さ。お花は温度を掛けて開花を早めることは出来ても、開花が進んでしまうものを生産地で止めることはできないんです。7月中旬から続いた高温障害によってお盆に合わせて育成していたお花たちが8月までに進んでしまい、これらを流通させたためにお盆にお花が無くなったんですね。さらには来月の秋彼岸のものまで出荷できるモノまで…。つまり秋彼岸もお花がひっ迫するのは確定的と。本当に天候には勝てません。さらに来客の方々のタイミングまでは分からない…。
冗談抜きに大まじめに、花屋さんのお花はご予約ナシにフラッと来て買うなんてことは出来ないご時世になりつつあります。たまにおります「プロポーズしたいので彼女の歳の数だけ赤バラを」とご予約無しに来るお客様。例えば30本だとしましても、無いんですよ!在庫が。バラの流通単位が30本1単位なので、仕入れて数本使ったらもう満たせない。108本などと言われたら、イキナリに対応できる花屋さんは皆無でしょう。花屋さんへの来客はほぼ8割、贈り物のために買うんです。「なんでもいいわ」でご来店されない。ならばもう「ご予約をお願いします」をこれから数年かけて根付かせていくしかないのかも知れません。特に夏の猛暑が毎年進んでいく状況では…。
どんな商売でもですが、原油高と電気代の高騰は商品に直撃です。影響を受けない仕事なんてないと思います。お花だってガソリンで輸送しているんですからね。お客様の意識改革が先かもしれないと感じている店長でした。
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