2023年07月03日

#987 戻るのこと

近年の農業、ことバイオテクノロジーは凄くてですね、種苗会社や掛け合わせのバイオ研究会社は版権での収入に血眼です。店長です、こんにちわ。遺伝子組み換え食品を怖がりながら遺伝子組み換えワクチンは積極的に打つ人って気づかないのかな?

さて、現在の農産物は全てではないですが、種苗会社の版権保護のため、どんなに上手に育てても設定された数世代で結実しなくなる、開花しなくなる、枯れてしまうといった遺伝的調整がされています。それによって版権を維持し、野生化することによる生態系への懸念を無くしています。つまり子供は出来るが、その子から孫の世代は出来ないよ…といった調整を遺伝子に組み込まれています。スゴイ世界です。反面、「完全無農薬」というジャンルも出来上がっております。自然のモノを自然のままに…ですが、すると決定的に美味しくなかったり美しくなかったり持ちが悪かったりと、何らかのガマンを強いられる部分も。自分で家庭菜園をやられている方もおりますね。ホームセンターなどでキュウリやレタスなどの野菜の苗が販売されているのを見た事があると思います。しかしこれら一般に売られている野菜苗、遺伝子操作はモノによって違いますので一概にはいえませんが、素人でもより育てやすいように「接ぎ木」されている場合が多い。「接ぎ木」とは土中の根っこから土表面に出てくる茎の部分までが、それより上の植物とは厳密に異なっているという事です。キュウリやナスの苗で一般的ですが、根っこの部分は別の品種を使っています。つまりより管理しやすく育ちやすい根だけを利用して、上は別品種を接ぎ木することで家庭菜園をやりやすくしています。野菜系は一年一回の収穫で終わりですから、収穫後にまた育てようとする事が無いですが、中でもトマトなどはやろうとすれば二毛作でも三毛作でも出来てしまいますし、管理さえできればイチゴなどは水耕栽培すら可能です。するとですね、「根が違う品種」が悪さをする。悪さというか、根がAという品種、茎から上がBという品種では、Bという品種で買ってきたはずなのに、1度目の収穫を終えて2回目以降は根がAなので、茎から上もA品種に戻ってしまっているわけですね。コレ、業界的にはまだ問題視されておらず、「接ぎ木」である事は明示されているケースがあったとしても、何に接ぎ木したのかは不明なんです。最近のアジサイは土中の酸性でいろを変えないモノが出ておりますが、突き詰めると根が違う品種のアジサイを利用しているだけ。何年かすると結局接ぎ木していた根のアジサイ色に戻っていきます。「管理が悪かったのかな?」ではなく、生産体制側の話だったという場合があるということです。牡丹の鉢、植えっぱなしで毎年花を咲かせてくれます。しかし翌年から牡丹ではない花も付け始める!シャクヤクです!つまりシャクヤクの根に牡丹を接ぎ木していたという事例。牡丹ですら無くなるので「戻る」かも知れないですが知らなければ「変化」ですよね。驚きますよ。悩ましいのがプロでも知らない場合があるという事です。接ぎ木したのは分かっても、何に接ぎ木したのか?

これを楽しめるようなら良いんですが、普通ならお叱りじゃないのか?と思う店長でした。



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