2023年01月23日

#965 新種のこと

1月の花に「パンジー」がございます。耐寒性があり冬でも開花する種もあるということもあって人気です。店長です、こんにちわ。可能な限りお花の話題でコラムせねば。

さて、パンジーがネタではないのです。近年の品種改良について。もう10年は経ちますか「青いバラ」が誕生したと騒がれたことがありました。そのじつ、誰もが思い浮かべる青ではなく淡い紫色だったという。今でもこの状況は変わっておりませんで先に青いバラという情報が無ければ誰しも「うす紫」と答える色合いです。本当に真っ青のバラはインクを吸わせているものになります。この「品種改良」の定義は、第1世代から孫の代まで同じ色を開花させることで成功とされてます。だんだん色が褪めたりすると失敗です。つまり新色のほとんどが遺伝子交配。同種同士でやっているのみならず、全く違うお花同士の遺伝子から交配をする技術も進んでいます。例えばキク科やバラ科は同じ科のものなら交配しやすいですし成功もしやすいのですが、全く違う科の遺伝子を組み合わせる場合は困難を極めます。前述の青いバラです。青という色はパンジーやスミレなど自然に青を発色できるお花が極端に少ない。そこから青の発色を司る遺伝子を特定してバラに交配するということで現在の青いバラは作られています(青くないですけど)。この他に、同種同士の交配でも色を濃く(薄く)していく方向で世代を積み重ねさせて新色を作る方法が従来の方法でした。「黒い花」がこれに当たります。自然界に黒を持つ花はほぼ無いのです。そもそも虫や動物に自身を見つけて貰いやすくするために植物が花という器官を獲得しているわけですから黒い花というものは自然に反する。でも黒い花が出来上がればフラワーデザインでの世界に新たなデザイン概念を入れられます。そこでバラなら赤いバラをどこまでも濃い赤バラに交配していきながら黒に近づけるという方法です。現在では限りなく黒ですが、この方法は気を抜くと孫世代で色が褪めてしまうので法的に新品種とは認められません。それ以前に、バラなどの版権に関わります。これはバラの苗を生産者が仕入れた時に例えば第5世代までは採取したときに一本当たり○○円の著作権料を支払うという契約です。この世代以降は好きにしていいと言われながら、ナントその契約以降の世代はどう頑張ってもピタリと花を付けなくなる、又は全く違う色になっていく…。これも著作権を守るための品種改良なんですね。怖いですね。こういうことをそのうち動物などでも施されるようになるんでしょうか。ペットが野生化して…という問題の根本解決になります。孫以降は出産できなくなるなどという遺伝子操作…。
新種というのは何もミテクレや性能だけではないんです。その品種が種として維持できる世代まで管理している。そんな世の中にお花はなりつつありますが、他はどうなるんでしょうか…。仮に人間にも適用すれば、優秀な人間、優秀な遺伝子だけが残っていくようになり、しかしそれを世代ごとに維持したくば料金を支払えとなり…。神の領域が著作権の領域になるのかな。そうなったら私の遺伝子なんて残りはしないでしょう(笑)。
花屋業界の珍種、店長でしたー。



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