さて、ウメといえば連想するキーワードは多いのではないでしょうか。まず食用のウメの実と花屋さんの花ウメでは品種が異なります。花ウメも実はなりますし食べれないことはないのですが。ウメは500種を超えているのではないか?とされており、しかしその遺伝子レベルでまで品種の違いを調べた事が無いため本当に名称ごとに品種が異なっているのか不明な点が多いお花です。江戸時代より前、「お花見」は桜ではなく梅の花で行っていた事から、歴史的な長さからいっても梅は日本文化に深く根付いている植物です。梅酒が一番に連想されるでしょうか。ウメは青い実のうちに生で食べられません。毒性をもっており中毒になる危険があるためで、この毒抜きの一環が梅酒だったと考えられています。こうして漬け込んで毒を抜くという調理方法は他にもございますし。天満宮=菅原道真公から「飛び梅伝説」も有名ですね。京都から太宰府へ左遷された時、大事にしていた梅の花が太宰府に着いた菅原道真公を一晩で追い掛けてきたという伝説です。同じような伝説は天満宮系の神社にはいくつか存在しているようです。ちなみに菅原道真公は梅の他に桜と松も大事にしていた事から飛んだのは梅だけではなく松も飛んだ「飛松」もあったのだとか。松は太宰府に着く前に力尽き兵庫県神戸市に根付いたんだとか。桜は飛んで追い掛けることもなくすぐに枯れてしまったといいます。
すぐ「梅毒」とか連想する人が居ますね。梅は全く関係ありませんよ!ついでに書きますと性感染症で大変恐ろしい病気です。なにげに日本国内で感染拡大しており、一度罹患すると治りません。「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言いますよね。これは花木の管理に関する言葉です。桜は安易に剪定(切る)してはいけない、梅は毎年剪定せねばならないということです。樹自体にもこの特性は出ており、梅はすぐに折れます。自然に積雪の重みで折れて新芽が出やすくなる性質なんですね。桜は逆で折れず弾力性があります。昔の人は素晴らしいですな。
梅はまさにこれからが見頃です。じつは様々な色があり、紅梅・白梅以外にもあります。一つの枝に様々な色の花を付けるブンゴウメなんてのもあります。共通して甘く良い香りがします。この時期、ビジュアルと香りで癒やされたいなら梅がオススメですよ!
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