2022年11月28日

#957 太宰府のこと

先週二泊三日で気の合う友人・仲間達と福岡・熊本旅行をして参りました。お土産話です。店長です、こんにちわ。この歳になると刺さってくるお話。

さて、福岡空港からレンタカーにて熊本へ移動し、熊本で二泊でしたので、ほぼほぼ福岡は初日の通過と最終日の時間調整のような恰好でしたが、私としては福岡といえば太宰府天満宮なわけですよ。(ちなみに熊本では阿蘇山や高千穂峡などを見て回りました)太宰府天満宮は、私が総代を仰せつかっている榴岡天満宮の本社本店みたいな位置づけでして、ここにお参りせねばならんわけですね。ここのウンチクは結構一般的ではないため、ネタとして良いかなと。
太宰府天満宮といえば菅原道真公を主祭~とし、生前では平安時代の貴族でした。ザックリと解説しますと太政大臣(だじょうだいじん・現在の内閣官房長官?)におり、しかし当時の天皇を謀ったという事実無根の罪を着せられ太宰府に左遷されます。左遷の2年後に亡くなった菅原道真公の呪いが天皇・皇族・藤原家の要人に次々と降りかかり、呪いを鎮めるために建立されたのが太宰府天満宮なわけです。つまり日本の神社の中でも実在が明確で人間だった人を祭った初めての事例であり、なおかつ呪いを鎮めるための神格化でした。神社に祭る神様はみな具体的な姿形が見えない(見せない)のが当たり前ですが、実在した人物だっただけあって菅原道真公の姿は明確です。そんな呪いから始まった菅原道真公・太宰府天満宮ですが、学問の神・合格の神としても有名です。生前は和歌・漢文に秀でていたことから文系でしょうかね、私と一緒(笑)。その始まりが始まりだけにご祈願の成就も凄まじいらしく、すでに成功している人が更なる成功を祈願しようとすれば、それ相応の見返りを奉納する必要がある…とか無いとか。境内の心字池に掛かる「太鼓橋」は現在・過去・未来を浄化すると言われ、絶対に振り向いてはいけないと言われております。「天神様」と親しまれている太宰府天満宮ですが「とおりゃんせ」の歌詞にあるように「行きは良い良い 帰りはこわい」とオカルトの臭いがプンプンしますが、それもこれも菅原道真公の呪いが基礎にあるからでしょう。「とおりゃんせ」の帰りが怖いのは、7つのお祝い(七五三)までは天神様の御加護があるがお札を納めた後は神の御加護が無くなることを意味しています。最近どうやらテレビで間違った作法が伝わったようですが、梅干しを参道で買い求めて口に頬張ったままお参りし、最後に社殿裏側にある梅干しの種を奉納してくるというもの。本来、神様に御祈念するのに口にモノを頬張ったまま行うのは間違いです。そもそも本来は参道で買ったものではなく、自宅で食べた梅干しの種を持ってきて奉納する目的だったとの事。まぁ参道で買うのも経済回しているだけ良しとしても、種は先に奉納してから参拝しましょう。
この社殿裏側にはアマテラスやスサノオを祭る社もヒッソリとあります。出世競争で謀られ左遷されて死去し呪いを残した菅原道真公でも、天皇やその元となる神々への崇敬は忘れていなかったという事でしょうか。


皆様も一度は太宰府へ!…しかしすごい人の混みようだった…。



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