さて、広島・島根と聞いてピーンときた方は相当な旅行好きか霊験あらたかな方でしょう。そう!広島は厳島神社と呉の軍港!島根は出雲大社です!昨年の伊勢神宮正式参拝に続いて縁の深い厳島神社・出雲大社を一気に回った恰好です。これもご縁!神様に呼ばれたのでしょうか。喜び勇んで行って参りました。お土産話になるような事はございませんが、これら日本の神話を知っている人はとても少ない。のでザックリとご説明しようかというコラムです。日本人が日本の神話を知らないのも無理はないのです。敗戦後GHQによって教育を変えられてしまったからです。どんな国でも歴史の授業で神話を取り扱うのに、日本だけはこれがございません。世界一長い歴史を持つ国だというのにです。
はじめにモヤモヤっとした神様から二柱の神が生まれます。「イギサナギ(男)」と「イザナミ(女)」です。最初の男女性別ある神様です。二人はこの世界に派遣されて国生みという儀式で日本の国土を出産します。最初に淡路島、次いで四国といった順です。国土を生み終わると様々な神々を生み続けます。山の神であったり海の神であったりと、いわゆる「ヤオヨロズの神」です。イザナミが最後に出産したのが火の神でした。この火によってイザナミは死んでしまいます。それを追いかけてイザナギは黄泉国(あの世)に行きますが変わり果てた屍のイザナミを見て逃げ出し黄泉と現世の境を閉じてしまいます。穢れを落とすため川で体を清めていたら、その飛沫から「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」という三人の神が生まれます。アマテラスは太陽神にして女神、天皇陛下の血筋を辿ればここに行き着くことになっており、伊勢神宮に祭られる日本最高神です。ツクヨミは夜の神とされ、その後の古事記にもまったく登場しない謎の神様で性別すら不明。スサノオ(男神)こそ大暴れの破壊神として有名ですが、アマテラスとスサノオの姉弟の争いこそ日本神話の基本と言えるでしょう。「母に会いたい」と大騒ぎするスサノオは周囲の反対を押し切って黄泉国の入り口があるという出雲国へ行きます。そこではヤマタノオロチという大蛇が村人を襲っていると知って退治し、その体から出てきた剣をアマテラスとの仲直りの為に贈ります。これが「クサナギのつるぎ」(天叢雲剣)です。現在では天皇の皇位継承における三種の神器の一つであり、現在では愛知県の熱田神宮に保管されています。アマテラスは大暴れを繰り返すスサノオに嫌気がさし天の岩戸に隠れます。太陽が無くなってしまっては一大事なので、岩戸からアマテラスを引きずり出すのですが、この時使用された鏡(八咫鏡)は伊勢神宮に、勾玉(八尺瓊勾玉)は皇居に安置され、三種の神器の二つとなります。アマテラスとスサノオは仲直りしようと「ウケイ」という儀式を行いますがここで生まれた三姉妹の女神が厳島神社のご祭神となります。出雲国に関してはこの後「国譲り」というエピソードによってアマテラスの国が譲り受ける(侵略という説も?)のですが、この時に派遣されたニニギノミコトが三種の神器を携えて降臨。出雲を舞台に話は移っていきます。
秋の夜長、日本神話をYOUTUBEで勉強してみては?大変教養が身につきますし古事記を読むより100倍ラクですよ。すると神話の順に神社を巡ってみたくなるものです。外国人の少ない今が狙い目かも知れません。
旅行代理店のブログかっての!店長でした。
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