さて、演台に立つ人も様々でした。誰もが知る大企業の創業者や経営者、偉業を成し遂げたと言って良い話題の人物、右肩上がりの業績で急成長中の若手経営者や思想家、宗教家、歴史学者や現場至上主義のプロパーと呼ばれる方々まで。その講演内容に共通しているのは、どうやって会社を大きくしたのか?とか業績を上げたのか?社員のモチベーションを上げたのか?などという、その人にしか聞けないような事はほぼ一切話さないんですね。彼らに共通しているのは詰まるところ「精神論」です。若くトンガッていた頃の私の分析では「つまり優秀なブレーンがいて、彼らはその部下やパートナーに恵まれたんじゃないか?」というネジれて素直じゃない感想でした。そう考えないとやはり人の成功体験は自慢でしかなく「ふ〜ん…」という程度で羨ましくも自分には関係の無い世界になります。「すごいなぁ〜」で終わらせないために、ちゃんと受け止めようと考えた結果の結論でした。若い頃は「もっと具体的な事を知りたい」と思っていたんですね。しかしですよ、逆に具体例をどれほど分かりやすく順序立てて列挙してくれた成功事例であっても、具体的であればあるほど【胡散臭い】んですよ(笑)。「本当かー?フカシてないか〜?」と疑いの目が出てしまう。当然、その通りに実践してそのようになるなら、少なくとも今の日本に経済困窮者なんて居ないはずです。具体的になるほど『株をAIで運用し儲けまくってま〜す』という情報商材を売りまくるというアレと同じ臭いです。そもそもそれだけ儲かったなら、何故今情報商材として売るんですか?と。『貴方の会社のホームページを集客できます』というダイレクトメールで広告しまくるホームページ製作会社。ならダイレクトメールをよこすなよと(笑)。つまりですね、本当の真理はやはり精神論にあるのでしょうと。そりゃあ成功者として弁士をしていて、自慢話だけしても意味はないですし。現在の私の結論です。しかしあまりに大雑把過ぎてそれを金科玉条にしたところで何が変わり何が成功に導くのかサッパリ分からない。精神論とはいえ表面的な言葉を覚えて帰ってきても意味は無いわけです。そのもう一段向こう側に共通項があるのではないか。今日もそんなことを考えながら1時間の講演を聴いてきたわけです。
結果、共通しているのは「人との縁」。「あの素晴らしい人との出会いがなければ…」という一言。これはイコール「感謝」でもあります。具体論であれ精神論であれ、これこそ成功の鍵であると私は思うわけです。そして大前提として、これらの講演が無料であること(笑)。本当の成功者と呼ばれる方ほど人との縁を大事にしており、その縁の為なら私財を投げ打つことに躊躇しません。だから「私の貴重な話を聞きたくばタダでは教えない」みたいなのが透けて見えるような有料講演は無駄です(私が今まで数百と聞いた講演からの判断です)。皆さんもその講演が「そもそもどうなの?」と思いつつ、疑うわけではなく聞いてみて下さい。
成功者の秘訣が出会いであるなら、これはもう運ですよね…。それを少しでも高確率にするためには多種多様な人との縁を持つしか無いということです。
論に説得力のない店長でした。
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