さて、母の日=カーネーションという事ですが、今年はそのカーネーションが不足しすぎて花屋さん店頭から消えるかもというお話。あってもかな〜りツボミの小さな花で高額になる可能性が出て参りました。近年カーネーションは国産よりも海外産のほうが品質が良い場合が多く、国内流通のザックリ半分は海外からの輸入になっているという状況。母の日に限ればほぼコロンビア産と思って良いかと思います。国内でも生産者はおりますが、母の日の需要をカバーしきれるだけの生産量は無く、なんなら品質も安定している輸入なしに母の日は賄えないのが現状です。その輸入が今年はほぼ来ないことが判明しました。お花に限らず輸送の減便は世界的に続いているのはご存知の通りです。ついでに国内産も原油高騰から生産量が減っております。さして良いというわけでもないカーネーションが一本4〜500円という相場になるのではなかろうか…いまから不安です。
さりとて、当店でお客様からのご注文にて「母の日にカーネーションは必須ですか?」と聞くと、必ず入れて欲しいというお答えは本当に数例で、あとは「どちらでもいい」「使わなくて良い」のほうが圧倒的に多いです。カーネーションが無いなんて!とお叱りを受ける事は無いと思います。しかして、赤いカーネーションが無いと分かると市場の反応は早く、赤いバラ、赤いアルストロメリアなど、別の赤い花の需要も上がりはじめており、赤い花全般に相場が上がるものと思われます。と、ここまでは「生花店」でのお話。大規模量販店(イ○ン等)では恐らく普通にカーネーションが揃う事でしょう。あちら様は指定農園を青田買いしての独自流通ですから、市場が関係ないですし相場も関係ないところで事業しております。悲しいかな大資本の企業に小規模小売店が太刀打ちできない好例がここにあります。当店は…毎年にもれずマラソンのコースにて陸の孤島化します都合、店舗での売り上げは最初から見込んでいないという状況が幸いしているような…いないような。当ホームページからのお客様もリピータがほとんどですから、毎年毎年状況をご理解して頂けるばかりか「カーネーションは飽きた」方が多い。
同業者の社長さんが嘆いておりました。
「これからの花屋はモノ日に依存しても赤字だ。そこに頼らないようにしないと」
真理だと思いました。
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