さて、お花見シーズンの到来です。春っていいなぁなどという感覚も一瞬にこの後ゴールデンウイーク近辺まで異常な暑さになるのがここ近年です。梅雨が明けるとかえって台風続きになったりして夏の満喫は梅雨までとしたほうがいいのではないか?
以前にも触れましたが、桜が開花すると突然恋しくなるせいか、「桜はありますか?」と売れ始めるんですね。しかしお花屋さんとしては自然に開花しはじめた頃には流通が減ってくるんです。つぼみで売るのが花屋さんですからね、いくら開花調整をできるとはいえ、開花を進める事は出来てもつぼみに戻す・開花を抑制するという事は難しいのです。花屋さんでの販売時期は少し前倒しだと考えてくださいという事ですね。路地で咲いたらお花屋さんには無いと考えた方がよろしいかと。
ついでに申しますと、桜はこの後散ります。同時に葉桜になってきます。この時に密かに来年のつぼみも付けている。つまりつぼみの状態で夏秋冬を過ごし来年春に開花する。だから秋や真冬に「狂い咲き」という現象が起こるわけですが、大事な事はここからです。来年のつぼみをすでに付けた状態で夏秋を経験するということは、この間に虫の卵が付くということです。つぼみの中に卵を生み冬を越す。春につぼみが開花するタイミングで虫も活動し始めると言うことです。全部の桜がというわけではございません。一部そういうものもあるという事です。桜は大きな木ですからビニールハウスなどで密閉し虫や鳥を防いで生産することはできません。お正月やまだ寒い時期に桜の流通が始まるのも、つぼみが前年の葉桜の時期には出来上がっているため切った枝で温度を掛ければ開花を進める事が出来るためです。人為的に開花を進めたつぼみからは不思議と虫が湧かないというもの特徴です。
桜の花を楽しみたいなら自然に開花するタイミングより前に!開花宣言後なら開花したものをお買い求めすることを勧めますが、開花後は散るだけですからね、楽しめる時期が短くなります。むずかしいものですが、自然とはこういうものです。
人には完全に管理しきれないということですね。
自己管理すら怪しい店長でした。
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