さて、レジ袋を有料化した背景は環境問題でした。プラスチックゴミが環境を汚染し、海洋投棄されれば海洋生物に悪影響があるため、そもそもプラスチックの製造・消費を控えていくためにレジ袋を有料化したと…。しかし現代においてプラスチックなしでは、ほとんどの工業製品は作ることが出来ません。安価で加工も容易く大変便利でかつプラスチックに変わる新素材が未だ出来ていない。世界のプラスチックの総生産量は「1950年以降」83億トンだそうです(環境省調べ)。プラスチックの使用用途の中で最も多いのは、包装用のプラスチック(生産量全体の42%)だそうです。したがって生産されたプラスチックの大部分63億トンは廃棄物になります。このうち、9%がリサイクル、12%が焼却、それ以外の79%は埋め立て処分もしくは海洋投棄されています。日本での生産量は毎年1,000万トンほどだそうです。世界全体では、約4億トンなので、全世界の2.5%のプラスチックを日本が生産していることになります。世界では9%がリサイクルとされていますが、日本は事実上80%をリサイクルしているそうです!スゴイ!しかしこの「リサイクル」の単語には「再生利用」「資源再生」「再資源化」「再生資源化」という単語を含み、私がイメージしていた「溶かして再合成して商品化」しているものはごくごく一部でした。1,000万トンのうち、15%が海外へ輸出、57%が熱回収(燃料としてリサイクル)、3%が樹脂として再利用、残り15%ほどが単純焼却か埋め立てです。【57%が熱回収】つまりゴミ焼却のための燃料として使われている…。コレってリサイクルって言うの???結局焼却しているんじゃないか?と思ったわけですが、非難しているわけじゃないんです。
プラスチックは安価で加工がしやすいですが、製品化したものを回収してリサイクルとなると、安価であったがためによりお金と時間と労力が掛かる。プラスチックを再利用するために莫大な電力を使い、その電力は原子力以外の発電方法で賄っているのが現在の日本です。…本末転倒してるじゃないか?科学的にプラスチックと呼ばれる『素材』は環境に負荷を与えないという事も判明しました。より強度を増したり柔軟性を出したり耐火性を増したりと、使用用途によって添加する化学物質が問題なのであって、プラスチック自体は数年で自然分解されるそうです。限りある資源か?といえば、原油が出ている限り、天然ガスが出ている限り、シェールオイルが出ている限り最も安泰だそうです。何なら原油から精製される物質の中でも安定的と言える。ちなみにペットボトルですが、その8割以上が別のプラスチック製品として再利用されている現状がありますが、プラスチック製品におけるペットボトルの占める割合は0.6%です。
さあプラスチックが環境負荷を与えているかどうか…は少なくとも日本国内生産に至っては皆無です。日本が努力したところで全く問題にならない。それ以前に、本当に環境負荷を与えているのかというデータすら取れないし相関関係なんて調べようが無い。どうして海洋投棄するのか?→処分が面倒だからです。処分方法が簡単ならわざわざ海洋投棄しようと考えません。プラごみの燃焼によって大気汚染が…というなら、大気汚染しないフィルターの開発や燃焼方法の技術開発のほうが根源的で直接的です。レジ袋を有料化する事から始まる環境への…なんて「風が吹けば桶屋がウンタラ」と同レベルか、それ以下の微細な規模の努力、努力と称していいのか疑うレベルです。
もっと根源的にやるべき事があるはずです。絶対に別の理由があると思ったわけです。調べようがないんですけどね。
無駄とは分かっていても法律ですから守ってますよ。法律という物はルールであり、社会生活として守るべき指針です。法律は自分を守る為のものではありません。法律を守るべき自分なのです。憲法九条に守られているなんてチャンチャラおかしい。これは環境問題とは全く別の方向性解釈ですね。
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