さて、「○○屋が無くなりつつある」と言われてこの20年、駄菓子屋、お菓子屋、たばこ屋などの日用品はコンビニに駆逐され、八百屋、酒屋、魚屋、肉屋も大手スーパーに駆逐され、本屋、服屋、模型屋などはネットに駆逐されつつある状況です。おそらくハンコ屋さんもこれに近かった状況ではなかろうか。ハンコ屋さん専業という人をリアルに知らないのですが、昔は街のハンコ屋さんが生き延びていたのは近所の行政機関や各種学校などの年度毎の人事異動でした。一気に大量に発注が来るため、ほとんどこれが収入だったのではなかろうかと思うわけです。そして河野大臣の「ハンコ廃止」。これにハンコ業界が反発しないわけがない。もし仮にですよ、「花は禁止」なんて言われたら…。花屋業界は大変な事になるでしょうね。じつはある限られたシーンですが、医療関係では「お見舞いの生花は禁止」です。これを言い出したのはこの10年くらいと記憶しておりますが、それはそれは業界でも大問題になったものでした。
実際、ハンコ専業ってどれくらい残っているのか分かりませんが、現状ですらもう将来性ある商売ではないのかも知れません(関係者の方ごめんなさい、少ない知識ですみません)。まぁ細かく見れば河野大臣の言っているハンコ廃止は、各省庁内での文書での回覧形式での承認に時間が掛かりすぎることを改革しようとしてのものであり、私たちの生活における実印制度まで廃止しようとしているわけでも無さそうです。なのに世間では「サインでも支障ないのでは」「ハンコがじつは最もカンタン」など賛否両論です。
例えばハンコが廃止された場合、本人サインとなる訳ですけれども、高齢化社会で身内の代筆にてハンコついて終了というユルく黙認されていた部分もキッチリと「法定代理人申請」からはじまって面倒になるのではなかろうか。さらに「サインでいいよね」という事は、筆記箇所が増えるという事。行政機関は住所・氏名・生年月日・続柄などなど書かねばならぬ事も多く、また転写式でもなく同じ事を5回6回書かされるなんてザラです。さらに「サイン」もです。すべて正確にサインする自信がない…。ボヤキですがそもそもオカシイですよ、郵便番号7桁化の時にも言ってませんでした?7桁化したら都道府県・市区町村名称は省いてオッケーになるって言ってましたよ?どうなりました?結局記載箇所が増えているだけじゃないですか…ボヤキ
保険や銀行などカネに関わる物は今現在でも本人筆記が必須なうえにハンコですからね、あれはよく分かりませんが。○○屋という括りで考えた時、対岸の火事で他人事というわけにも行かないのかな?と考える店長でした。
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