さて、この5年間ある男の子に誕生日の度に祖母からお祝いとの事でアレンジメントのご注文を届けておりました。「とてもとてもお花が好きな孫です」とご注文時より申し送りがあり、男の子なのにお花が好きとは素晴らしいと印象に残っておりました。今年も変わらずご注文があり、少なくとも去年までは本当に嬉しそうな笑顔で受け取ってくれていた彼。もうそろそろ小学生でも高学年ではなかろうかという年齢です。今年は当店からも誕生日プレゼントとして「ご招待状」をお付けしてみました。
◯◯君へ
わたしはお花屋さんです。毎年◯◯君の誕生日として、おばあさんからのお花を作って届けております。とてもお花が好きな◯◯君、今度はわたしたちのお花屋さんへご招待したいと思いました。いつでもかまいませんので、お花屋さんへお越し下さい。
裏面には親御さんへのご説明です。
◯◯君の親御様へ
「□□屋」と呼ばれる商売がなくなりつつある昨今、花屋さん業界としましても例外ではなくなりました。将来なりたい職業ランキングでも上位にあったはずの花屋さんが現在では10位以下になっていす。とかく子供の夢や体験を通じて、業界として、地域のお花屋さんとして、お子様の「好き」にもう一歩の深みを持ってもらう一助として、ご招待を企画してみました。料金その他は全く考えておりませんので、ぜひお気軽に当店へお越し頂ければ幸いです。
納品書と一緒に手渡ししました。とても喜んでいたと配達担当からの報告でしたが彼は遊びに来てくれるでしょうか…。今のところは連絡もないようですが。別に不法に働かせようなどという下心はございませんよ。何せ毎年近隣の小中学校の社会科見学の現場として子供を預かっている実績もございますし。ただただお花で一日遊んでもらえればそれでいいのです。将来、花屋になってもらおうなんて野望もございませんよ。
こういったチャンスって大人が作ってやらにゃイカンと常々思っている店長でした。
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