さて、格式高いわけでもなく、どこまで行っても個人経営に毛が生えた程度の商売なのですが奇跡的にも長く続いている当店は、気付けば仙台最古の生花店となっております。私で5代目ですが、それなりに商売に直結した「家訓」がございまして、これを口伝のみで伝わっておりました。明文化される事も無かったのですが、良い機会ですので、高橋家家訓特集です。ネタがないのです!
その一
長男の名は「正」と書き(しょう)と読ませる命名にすること
初代以外ですので、おそらく2代目が決めたのでしょう。今のところは守られております。
正吉(2代)正市(3代)正平(4代)正樹(私)正伍(6代)
しかしもういよいよネタが切れる…。「正○」を改正して「○正」で考えるのも近い将来にあり得るかもです。
その二
盆と彼岸の期間中に墓参りしてはならない
自分の家の墓参りしているヒマがあるならお花を売れという教訓
その三
支店を持ってはならない
複数店舗を経営すると長続きしないというジンクスは業界全体としても暗黙の法則としてあります。支店を持っている同業者様ごめんなさい。
その四
貸した金は返ってこないと思え
よく聞きますよね。返ってくると思って貸すと大変だという。
その五
年上からは本質が知れる、年下からは今を知れる、同年から得るものはない
最後の「同年から得るものはない」とは、おそらく商売の視点なのでしょうか…。私はまだよく判りません。この家訓を考えた代で何かあったのでしょうか…?
その六
一生でおじぎする回数と時間は決まっている。若いうちに消化しないと晩年にうつむき続けることになる。
いい言葉だと思います。常におじぎしていたいですね。
その七
政治とスポーツの話をしてはならない。
これ、宗教も入っている例も聞きます。が、当家は寺社仏閣が多数あるのでこの話題を避けられない。もっと言うと現在では楽天イーグルスにも納めているのでスポーツのお話も避けられない…。
その八
高い学歴を持ってはならない。
商売人根性ってやつです。高学歴ほど以下の学歴を見下すということでしょうか。安売りほど接客がおろそかになるというものに通ずるものがあります。
以上、高橋家家訓です(たしか)。何せ口伝のみでしたので、順序も不明、もっとあったかも知れないという適当さです。それでも10個はないはず。そのうちキッチリと掛け軸や石板にでもしておこうかと…。
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