2016年11月19日

#0642 生産から小売りのこと

当店でも過去2回ほど行いました「ばら祭り」ですが、愛知県豊明市「花の正花園」様からのご協力にて行っていた企画でした。そして今年、本家本元の正花園ばら祭りが最終回を迎えております。店長です、こんにちわ。もっと素材としてのお花を勉強しないと。

さて、この「ばら祭り」ですが、生産者とエンドユーザーたるお客様、小売り店と生産者の直接的な関わりを持って頂こう、そのために特設会場など設けず、いつもの町のお花屋さんの店頭でやろうという呼びかけのもと、全国数店の限られたお花屋さんでこの11月末に行われていた企画でした。本来であれば生産の数も減り、年末年始に向けて出荷の調整も行っているはずのバラ生産者様に無理を言って新しい品種や人気の品種、珍しい品種などなど全国津々浦々羽から数百種類を一堂に会したこの企画は、大変な評判とどんなに大きなイベントでも実現しえない、本物の「人と人の信頼関係」だけで推し進められてきたものでした。残念ながら色々な諸事情から今年で最期となってしまいましたが、そこで培われた生産者から消費者までの一直線な信頼関係は今後も続いていくものだと確信しております。私も伺いたかった…全国の花屋さんやバラ生産者さん達と意見をぶつけ合ってみたかった、しかし愛知県までは行けなかった…ということで、後悔の記事です。(数年前には行きましたが。)
野菜はニュースになりますが、お花の高騰はあまりニュースにならず、また一般消費者としても意識した事はないのではないでしょうか。今後、少なくとも国産のお花はお花屋さんが欲しくても仕入れられない、欲しい花を入荷できない状況にどんどんなっていきます。生産者の跡継ぎ問題や消費者のお花離れ、伴って小売店の減少やスーパー・量販店での取り扱い増加などが諸般の原因ですが、一番は商売である部分の収益性なんですね。これが良ければ誰も継がないなんて言わないし、売れていれば生産は続けられていく。口に入るはずの野菜でさえ生産量が落ちてきている昨今、お花の生産だけ影響がないはずがないのです。最近、お花の価値がまた一段上がって高価になっています。例えばカスミソウ。20年前なら300円で買える場合もありました。現在では700円以上しています。カスミソウはふわふわとしていて一本が占める作付面積当たりの収入が効率的ではありません。なのでとてつもない僻地・田舎・山中など土地代のえらく安い広大な場所を必要としました。同じ作付面積ならキクやバラなどのほうが面積を効率よく使えるのは想像に易いと思います。近年、この僻地での生産は「運賃の値上げ」というもので高騰化してきます。たかがカスミソウと思われるかもしれませんが、ないと困る消費者も多いはず。少しでも生産者を守ろうと仕入れる段階から値が上がり、次々と辞めていくカスミソウ生産者も相まって高騰していく…。こういった状況をもっとお客様にも知らしめるべき時期なんだと思うんです。カスミソウに限った話ではなく、何にでも当てはまる。
「生産者の顔が見える」なんて数年前にありましたね、商品パッケージに生産地と生産者の顔写真まで載せて。今はもうそれだけではまかなえない。生産地の状況までも理解して貰わねばならない状況。消費者さんに切々と訴えても仕方なく、こういった事は小売店たる花屋さんが実際に見聞きしてこなければならないと考えています。一緒にお花の消費を考える。出た案をお客様に提案してみる。トライ&エラーを繰り返す。理想論ですが、まずは生産地の状況を小売店と連結していくことがまだまだできていない。
私は、というか当家は先祖代々花屋で、未来永劫花屋をしていきたい。続けられる状況を維持したい。そんなヒントが多く詰まっている意味でも、花の正花園さんは貴重な存在ですし長くこういった機会を設けて行きたいと思う次第でした。残念ながら本日最終日なんですけども。

長らくお疲れ様でした。
でも次のステージを考えましょうね!




にほんブログ村 花ブログへ
クリックをよろしくお願いします。
花束とアレンジメントのギフト フラワーゼーレ
この記事へのコメント
冬到来!寒い季節になりましたね。
お久しぶりです。
先日、11月だというのに雪景色の日がありました。なんかちゃんと四季がこない年が多く感じています。天災も多くそんな状況で作物がいつもどおり育つわけがないですよね。店長さんがおっしゃるとおり、野菜は話題になりますがお花はないですよね。
毎日必要でない方が多いせいでしょうか?
こんなかたちでも、伝えていただくと生産者の大変さ、店舗の苦労を少しでも感じれるのでありがたいです。

私自身も仕事を通じて知り合いになったご縁は大切にしたいと思っています。
子育て支援の仕事でも同様、いろんな企画や講座を決めていくときに、新たなことだったり来年も継続していくこともそうです。
人との出会いや信用を大切にまい進していきたいです。

厳しい状況ですが、がんばってくださいね。
Posted by kashima at 2016年11月27日 10:10
kashima様
いつも当店には格別のご愛顧を賜りまして誠にありがとうございます。
どんな商売でも仕事でも奥は深く、やらないと分からない・浸かりきらないと見えてこない事があります。だから面白く厄介でもあるのですが、当家家訓には「最後は人」というものがあります。
どんな事象でも物事でも、最後の最後は人が関わっていて、その繋がりだけで世の中は成り立っているということです。どれだけ効率を優先しても最後に残るのは人です。kashima様の仰る「ご縁」と言い換えられるかも知れないと今感じた次第です。
ご縁も人も四季や自然以上に移ろい、形がなく正確な信用性のないものですから、大事にしないといけないんですね。

状況は厳しくとも毎日笑いながら仕事をしています。
笑顔は大事ですよね。kashima様におかれましてもニコニコでお過ごし下さい。

書き込み頂きありがとうございました。
Posted by 店長 at 2016年11月27日 10:39
是非コメントを書き込んでください
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

フラワーゼーレの前身となる「高橋生花舗」時代の
店長コラムはこちらをクリックしてください。