さて、お盆も終了です。当店での店頭売り上げで最も繁忙期となるのがこのお盆でして、当店周囲には40以上の寺社仏閣がひしめき合っている土地柄から、お墓参りのお花だけでとてつもなく売り上げるのです。その準備から始まると徹夜覚悟の大残業地獄となるはずですが、今年は一ヶ月ほど前から入社した新人スタッフのお陰もあり残業もそれほどキツくなく、天候もずっと良く、むしろ晴天でも幾分暑さが和らいだ感覚で、それでいて当店の一日の来店客売り上げ過去最高を更新するなど、最高のお盆でした。そういった事もあってブログ更新を忘れていたって言い訳になってませんね、スミマセン!じつはお客様からの『更新はー?』というツッコミにてハッと気づいたのは内密に。
今年から11日の祝日、山の日の関係からお盆の売り上げピークを計りづらいということが業界内では囁かれておりました。しかし当店は立地の特殊性から全く例年通りでございました。お盆の入り日がピーク。まったくブレないお客様たち。神仏灼(あら)たかな方々には驚かされるばかりです。仙台駅東口の寺社仏閣一大集約地帯にあって、しかし都市化と区画整理によって寺内の墓地は集合霊園へ移動していくだけの未来しかないはずの、減っても増えていく事はないはずの需要の中で、それでも年々売り上げが上がっていくのには明確な理由がございます。花屋の減少です。継がないし継がせないし廃業もする。全体的に減っているのも確かですが、そんな中でも新規にオープンする生花店はオシャレで立地も良い場所で、仏事なんてオーダーされて初めて作るような感じです。墓地前で店舗を常に構えているなどという事例は化石的なのかもしれません。しかも創業から145年目、ほぼ独占にて周囲に同業者がない。恵まれた環境と言わざるを得ませんね。
お盆などは曜日周りにも影響を受けやすいですし、特にお盆休みを旅行される方々にとって、お墓参りは無しか、帰ってきてからというスタイルが一般的かもしれません。近年ではこういった傾向がより強くなりつつあり、お盆の「入り日」を全く知らない、「それって何?」程度の方々が多く、お墓参りの分散化も懸念されておりました。しかし不思議と好景気だったバブル時代とは違い、不景気だとあまり遠出しないのか、ご先祖頼みからか、心配したほどでもなくキッチリと予定通りの来客数でした。お盆までに激甚的な台風などによって生産地が被害を被るということもなく、今年はとにかく好条件がそろったお盆でしたね。
お彼岸が春に3月と秋に9月の二回、お盆が一回と、通常お墓参りの機会は年に三回ございますが、この三度のお墓参り特需の中でも最も忘れられがちなのが翌月の秋彼岸です。三回の中で最も売り上げが少ない。無理もないと思います。8月にお盆で来て、すぐ翌月ですからね。でもご先祖様へのお参りは大切にしたいですね!可能でしたらお花はお花屋さんで買ってください。もっと言えば当店で!
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