さて、お客様の顔を見てから制作する都合からなのでしょうが「税込で」というご要望はじつに多い。また、「3,000円で」と言われると当店側からすれば商品代が3,000円であり、消費税240円は別である。しかしお支払いの段になって「3,000円でと言った!」と言い張るわけです。ですから制作する前に「3,240円ですね」と念押しすると逆に3,000円ちょうどでできるのではないか?という選択肢を与えてしまいかねない。言い方が難しい部分なのです。顔を見てからの制作〜というのは、出来合いを並べて売れるほどお花の形状と汎用性は一致せず、使用用途によっても送り先様によっても内容は全く異なる都合から汎用性ある画一商品を売りたくないし、それをすると『専門店』とは呼ばないと考えているからです。お客様としては例えば3,000円なら240円分の花を減らせって事になりますが、240円の花ってありません(相場によってはあるかもですが)。つまり300円ぶん程度は目減りされる可能性があって、結果的にお得なのでしょうか?という事にもなります。
そこまで重く考えてはいないのだと思います。負けてもらえたらラッキーくらいに。しかしそこに販売側から反発されるとカッとなって「じゃあいいよ!」なんて語気を強めることになります。結果的にその「込みで」の一言で誰もいい気持ちにならない買い物になってしまうのです。納税は国民の義務です。そこに反感があるのなら、10%になる来年に備えて今まさにデモでもすべきです。反戦デモだなんてナンセンスな事を今やっている場合ではない。しかもこの消費税の一部は国民の社会保障費に充てられている。つまり消費税を払いたくない人は老後の社会保障を求めないつもりだと解釈されても仕方ないのです(そこまで重く考えていないのは承知のうえでフッカケですけどね)。もう少し言えば、中指立てて注文しているような、「バ〜カ」と出会い頭に言われているような、販売側からすればそんな態度だとご理解すべきです。本日のお客様も渋々でしたが消費税ぶんの小銭を投げつけるようにしてお支払い頂いたうえ「年金暮らしで大変なのよ…」と捨てセリフです。その年金、貴方の積立てではなく、私たちが負担しているのですよ?と言いたくなる仕打ちです。年金暮らしでの不満も殊更あるのでしょう。その生活をした事がないので財政面に対しては何も言えませんが、もっと買い物自体のモラルと人としてのコミュニケーションをお考え頂きたいのです。逆に「予算がそれしかないから」と仰られる方がおります。現在ではほぼすべての業種・業態で消費税がかかると理解しているはずなのに、どうして予算にはじめから消費税分の算段をしていないのか甚だ疑問です。「始めから税込みで売ってくれる所だけを取引相手にしています」と宣言しているようなもので、取引業者にタイして消費税の減額を求める行為は『違法』です(消費税転嫁対策特別措置法)。公正取引委員会に報告されるとかなり厄介な事になるのです。
モラルといえば以前にも書きましたが、銀行・官公庁、税務署ですら退職祝いのお花のご注文に「税込で」と言います。自分たちの職務を考えたとき、なぜこのような言葉が出てくるのか甚だ疑問です。組織で負担している花束ではないからですね。職場の有志でお金を出し合って自発的に渡す花束だから、割り勘しやすい丁度の金額で…というのも理解は出来ます。しかし自分の職務が税金から成り立つ仕事をしていて「税込に」とどうして言えるのかというモラルの問題です。お客様なら何をしてもいいというワケはないのは皆さまご承知の通りですが、その最たる失礼が「税込で作れ」なのだという事をご理解ください。でもまぁこのケースは消費税10%になったら通用しないのでしょうね。10円以下の端数は出なさそうですから。
「そのぶん花を減らしていい」という理屈ですが、こちらもプロです。予算内でなんとしてもご満足を得るために、じつはすでに予算オーバーでも仕方なく黙っている場合もあります。税込み予算内でやるのもプロだろって意見もございましょう。確かにその通りに思えます。しかしそれはプロではない。予算から追いかけてできる精神的・視覚的ご満足なんてどう理解されますか?
随分とクダまいてしまいましたが、一番納得できないのは「申し訳ありませんが、税別でお願いします」と言ってしまう自分。税金は義務なんです。何故私がお客様に謝らねばならないのか?と。そのぶん税務署が当店に「ごめんなさいね」「ありがとうございます」と言ってくれるならまだ気持ちも救われますが、納税は義務ですから税務署が謝るはずもない。大上段から振り下ろすかのごとく納税書だけ送られてくるわけです。クッソー!分かりますけどね、誰もこれに関して謝るべくものではないんですよね。小心者の店長でした。
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自分もどちらかというと、食料品とか日用品とかは、別途消費税支払う点は仕方がないと払いますが、見積もりをだして購入するものや支払いをする場合は、全部込みでと言っています。
随分昔の話ですが、普通預金通帳の利息を利息金額を預かりで、その利息分の税金分を支払いで表記したら、ブーブーの荒らしでした。
日本人って、結果、同額でも支払い部分を表すと取られたと思う人種だと思っています。
なので、消費税をお花の代金とは別にとなると
込みでお願いしたくなるのでしょうね。
ほんと、8%はでかいですね。大きい買い物だと
つくづく感じてしまいます。
来年の4月から10%になったら、もっと税込みでというお客様が増えるのではないでしょうか・・・?
店長さんのご苦労がよく感じたブログでした。
いつもお任せでお願いしている自分も店長さんのご厚意に甘えてましてすみません。
12月のお花・・・
今年もお願いします。後日注文させていただきます。
ご意見の通りですね!かくいう私も支払う側になった場合、消費税をまけろという行為までした事はないのですが、「こちらも頂いている販売店側の立場では一緒」と思うから協力しているフシもあります。
金利も纏まった額なら一時所得税の課税がありますし、税金だらけですよね。
見積もり段階で税金を…という考慮ならまだ理解もございますが、店頭でのケースでこれを言われると対処に困るわけです。来年は10%ですが、逆にこうなると消費税分の減額とは言いづらくなるしウケル業者も無くなるのではないかと考えます。当店ですが、純利益の5%が宣伝広告費です。すると宣伝活動が何もできなくなってしまう計算です。切実ですね。
ご注文ありがとうございます。
お待ちしております。