2015年06月29日

#0570 帝王学のこと

仙台一古い老舗花屋となってしまった当店ですが、格式なんてものは皆無に等しく、商売人でカッコつけても仕方ないと思っていたのに周囲がそんな感覚で接してくれなくなっているような気がして何だかなぁと思う店長です、こんにちわ。育ちは下品。

さて、題名にカッコつけてみたんですけれど
【帝王学】(ていおうがく)
伝統ある家系・家柄などの特別な地位の跡継ぎに対する、幼少時から家督を継承するまでの特別教育を指す。
学と名はついているが明確な定義のある学問ではなく、一般人における教育には該当しない。

引用:Wikipedia


だそうで、今日まさしくコレを長男にしました。私も小さい頃から花の市場は遊び場の代わりのように入り浸っていた事もあって、市場に子供を連れて行く事には抵抗がありません。なんなら絶対に必要と思っているのです。現在の義務教育は週休二日で、土曜日に何か行事があれば月曜日は休校になります。さらにハッピーマンデーの影響もあって月曜日に休校という事例がとても多く、そのたびに長男は仕入れに付き合わせておりました。ほぼ日常的と言って過言ではないでしょう。お陰様で市場に仕入れに来ている周囲の同業者や市場関係者にも名前を覚えられて可愛がられており、有り難い限りです。自分の子供を市場に連れて行く事に対して抵抗がないのに、何かの事で他の同業者の子供が市場にいると、やはり目立つんですね、「何だろう?」と見てしまうのも自己矛盾ですが。
市場ではとにかく仕入れですから子供の面倒なんて見ません。迷子にならないよう後を付いて離れないようにだけ指示し、あとは市場中を駆けずり回る私に付いてくるだけです。しかし子供の視点でも面白い事があるのか、市場に行くぞと言えば喜んで付いてきます。都度に不思議と思う事は自然と聞いてきます。セリ人が早口でまくしたてているのは何故か?とか、どうして値段を花屋が決めるのか?とか。こんなことが血肉になっていくのだと思うと、これこそ帝王学なんだろうと実感したのです。私にすれば至極当たり前の事だと思うんですけども、恵まれた環境というべきか、特殊な環境と言うべきか。市場に行けば周囲の同業者も跡取りとしての接し方しかしてきません。自然と自覚も生まれるのではないでしょうか。反面、肝心と思われる花の技術に関してはなんにも教えていないんですけどね。技術というものは時代で移り、トレンドも変わる。使用する花だって10年経てばガラリと変わるのですから、今から仕込むほうが不幸になるのではないかと考えております。どちらかといえば商売を理解すること、人間関係をつくること、父親の仕事を理解すること、こういった事こそ意識的にすべきではないかと思っております。そこに来ると長男は私の思惑以上に環境に適応していると思え、とても安心しているのですが。
他の家の帝王学というものに触れた事がないので予想でしかないのですが、実際の帝王学ってこんなもんじゃないかって思うのです。小難しい表情で父親が長男に禅問答するような事ではなく、父親の後をくっついて見てろと。自分で感じろと。子供のうちにしかできない感性はありますから、適年齢に最適な機会を与えればそれでいいんだと(違うのかな?)。特にうちの子供なんてそうそう頭が良い部類でもなく、要領が良いというわけでもない。難しいこと教えても右から左に受け流して終わりでしょうからね。体験するのが一番かなと。
あとは私も含めてですが、先祖の威を借りて威張るようなウスッペラい行動だけはしないようにしなくちゃいけないんでしょうかね。その点なら私は大丈夫でしょうか。年に数回チャック全開で歩いてしまうような恥ずかしい男…わざとじゃないの。
兄弟とはいえ、時代じゃないとはいえ、長男と次男以下では明確に教育を変えるべきと考えている古い男でした。


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