2015年06月09日

#0567 葬儀の納品のこと

ここ10年で葬儀のスタイルが激変していますね。一言で表現すれば長寿化・少子化・核家族化ではないかと分析しています。店長です、こんにちわ。葬儀が日常的な男。

さて、そうはいっても当店は葬儀社と契約して生花の下請けをしているわけではなく、あくまでもご注文主様が直接の依頼でご葬儀会場への納品が圧倒的に多いのです。一度の葬儀でたくさんのお花を納品するという事例は少なく、あくまでもご注文主様が通夜や葬儀へお悔やみのお花を出してほしいというご要望からのお仕事です。ご遺族や施主からというご注文はないですね。
すると良くあるご要望が「すぐに納品してほしい」です。まるで用意ドン!するかの勢いですが、これを抑えるのが大変です。仙台では通夜に生花を納品するのが通例ですが、通夜が何日後であろうが「すぐに!」というご要望が多い。しかし葬儀会館での通夜・告別式が多い昨今において、会場を何日も前から貸し切っている施主はおらず、当然ながら会場側の予定に沿ってしか納品できないのです。それをご説明してご納得頂けるのですが、中には「じゃあ自宅へ急げ」とばかりに焦る。自宅での通夜・告別式ができない、したくない等の理由から会館を利用しているのに自宅へ生花を持って行っても仕方ないと思うのです。大人一人の大きさはある生花スタンドやダルマ籠と呼ばれる形式のお花は、完全に現在の住宅規格に合っているものとは言い切れず、2基も入れれば生活空間が無くなってしまう場合が多い。当然広大に広い住宅でしたら可能でしょうけれど。問題は西洋化した生活様式に合わせて畳の部屋が狭小化していたり全く無くなっていたりするのも大きいです。日本家屋の強みは部屋を広く取れることです。フスマと机を撤去し座布団を並べるだけで20畳を超える広さを確保できるのは和室ならではです。昔の日本家屋はこういった人の集まることを重視していた家屋だったのだと思い知るわけです。現在ではフローリングですから座布団を敷いても辛いですし、それ以上に高齢化や生活の西洋化で椅子以外には座れない参列者への配慮が必要です。核家族化によって住宅も狭く、これで家族が参列者へのお茶やら通夜振る舞いの料理などを準備することは現実的ではありません。慣れないことと疲労で体をこわしてしまいます。これらの問題を一挙に解決するのが会館葬となります。参列者へのフォローは会館職員が負担してくれます。お茶やら供養振る舞いの準備もすべてします。施主は参列者への応対に専念できる。昔、私も葬儀といえば通夜が自宅で告別式が寺院という例が多く、通夜会場の自宅へ生花を納品に行くと設置場所がないため家具の移動から手伝わされるという例が日常的でした。弔花の納品が引っ越し業者の真似事になるのです。帰ってくるとヘトヘト。葬儀社としても同様だったでしょう。会館を運営する場合、最大の利点がここでしょう。会館を常に準備しておけば、どんなかたちでのご葬儀にも対応できる。引っ越し業のような事をしなくても済むわけです。しかし、それでも居るんです。「どうしても自宅へすぐ持って行け」です。施主様がご迷惑でなければいいのですが、持って行った時に施主様から「自宅に持ってくるな」というトラブルはよくある話なんですね。可能な限り避けるよう努力しているのですが、贈る側が一人歩きし過ぎるのもいかがなものかと思うのです。
最近では通夜・葬儀を行わない「直葬」。つまり病院で亡くなって、そのまま火葬して埋葬という手順ですね。もう仕事も第一線を退いて長く老後を過ごし、友人知人がいなくなってしまった方の「家族葬」をより直結にしたかたちです。長生きって素晴らしい事です。健康であれば。どんな状態であっても長生きすることってそれほけど重要な事なのか?と疑問を持つこともある店長でした。



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