さて、私の立ち位置やら不思議な役柄は本題ではないのですが、少年野球(リトルリーグ)もスゴイですよね。特に親の熱の入れようが半端なく、自分の子供をプロ野球選手にでも育てようとしているのでしょうか?直接聞いてないのですが…。毎週休みといえば練習と試合を転戦し、子供だけではなく親も駆り出されてのイベントです。朝も早いものですから家族の負担たるや甚大だろう事は容易に想像がつきます。好きでないとやっていられない世界でしょう。厳しい監督に大声で叱咤激励されている様は未だにスポーツ根性モノのドラマかマンガです。縦社会を体感するのにも機能しているのかと思うと感慨深い。
しかし近年のこういった子供のスポーツって親の出る幕が多すぎじゃないかと疑念もあります。土日にちゃんと休めるご両親でも大変だというのに、よくこれだけの人員を動員できるなぁと。野球に限りません。私の知る限りではサッカーもバスケットも空手もみーんな、親の動員無くして成り立たない。協力などというレベルではなく、もう義務であり当たり前です。かくいう私の息子達も水泳には通わせておりますが、あれはまだまだ大会レベルなんてほど遠い、泳ぎを覚えている程度ですから親の負担なんてないので助かってます。水泳はいいですよ!これから何かさせようと考えている親御さんにはオススメです。
私個人の話ですが、両親が商売をやって週末休日もなく働いていたため、両親との時間も少なく(特に父親とは皆無と言っても過言ではない)父親とキャッチボールなどした経験すらないのです。何故か唐突にグローブを買ってもらったことがあり仕方なく友達とやったりしましたが、世は当時、風雲急を告げる一大ファミコンブームの真っ最中でして、友達と集まればゲームという悪しき風習の元凶を作った世代です。それに比べれば絶対にスポーツは健全と思いますが、入れ込みすぎて大人になってから一般社会で苦労するという事例も多々聞いております。昨日の少年野球大会でも小学六年生のピッチャーで大変素晴らしい体格とフォームから100キロを越える球を投げている子供がいました。「ああいう子が将来有望なんでしょうね」と関係者に尋ねたところ全く逆で、リトルリーグで天狗になってしまうか体格から全てが固定されて成長してしまい、公式球の大きさに馴染めなくなったりマウンドの距離などの変化に対応出来なくなるのがほとんどだということでした。あまり幼少期から開花するものではないのが野球の世界だということです。「伸びしろ」って大事なんだなぁと。同時にテレビゲームが体に良いわけないのは理解してますが、それがすぐに犯罪やら不健全やらに直結してしまうのもどうかと思うのです。それでドップリ浸かってきた世代だからでしょうけれど、ゲームで残酷さを理解できない子が育つというのなら、刑事ドラマと推理ドラマや小説は殺人だらけじゃないですか。それを模倣して完全犯罪を目指し失敗して世を騒がせたといった例を聞いた事ないですしね。何かにつけて青少年の事件には原因を突き止めたがり、するとゲームやアニメやマンガと結びつけたくなる環境にあるのも事実ではありますが。
健全な育成を目指して行われている社会貢献の一環としての野球大会でしたが、もっと本質の根幹ならむしろ野球をしていない子供に作用する社会貢献が筋なんだろうか…と色々考えさせられたものでした。
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