2014年09月29日

#0531 お見舞いのこと

深まる秋の気配を感じつつ、やっとホッとしてきたところ、寒暖の差から風邪気味になるという毎年恒例の罠に見事に引っかかる店長です、こんにちわ。秋深し 私は何をする人ぞ

さて、随分以前にすでに記事としておりました(#0239 お見舞いのこと)がやっと大々的に出てきて、今更ながら業界に再度激震を与えてしまっている記事がYahooニュースに出てしまいました
要約すると病院・医療機関へのお見舞いとして生花の持ち込みを禁止しているケースが増え続けているという事です。禁止される理由として、花瓶の水に発生するバクテリアや病原体によって感染症や病気の併発につながる危険を排除する為です。しかしこうなると花業界としては穏やかではなく、総合病院など花屋が併設してあったり病院近所の花屋さんが大打撃を受けて閉店を余儀なくされたりといった状況になっているのだとか。当店は幸か不幸か病院の近くというわけでもなく、希にお見舞いのご用途での来客もございますがそれを作っている間にそれとなく病院療養なのか自宅療養なのか、病院ならどこか、可能なら何科に入院されているのか等をお聞きし、上記の現状も世間話のネタにしながらの販売をしておりました。万が一すべての病室への持ち込みが禁止となっていても、ナースステーションや待合室などの場に置いてもらえる(少なくとも仙台市内)のでご了承を得ての制作をしています。
花屋業界人としてだからという事情を除外したとしても、お見舞いに行く人は生花を禁止されると何を持って行くのでしょうかね…。入院しているわけですから口に入る菓子類や飲食物なんて持って行けず、現金では色気もなく、落とし処としてもお花というものは機能していたと思うわけです。『お花見て癒されつつ頑張って』という心意気や良しってことでお花屋さんとしても神経を遣いつつ、こと病院の集合部屋等では他の患者さんにご迷惑にならない程度で元気を与えられる、病室という特殊な環境でも長く飾っていられる内容のお花をチョイスしている。いい大人が手ぶらでお見舞いって訳にもいかない。お花を禁止されることで結構な悩みになりますし、当店に来たお客様でも、対象の病院が生花の持ち込み禁止だったりした場合、必ず聞かれますよ「じゃあお見舞いに何を持って行けばいいの?」と。私に聞かれましても…ねぇ…。病状や入院期間によっても変わるでしょうから、一概にコレといった代案もないのが現状でしょう。お子様であればオモチャとかヌイグルミっていうのもアリなんでしょうけどね。
業界人としてですが、このままお見舞い需要の減退を看過するわけにもいかない立場ですから、生花持ち込み禁止の病院に行かれようとするお客様に対しては「退院祝いとしてご予約承りますよ!」くらいは言います。しかし病状がどうなのか、入院が長引くのか等も分からないからお見舞いに行くのであって、店頭で「じゃあ退院したら」と切り替えて頂けるお客様は皆無に等しいですね。これから特に後期高齢者人口が医療機関のお世話になることが目に見えて明らかな情勢にあって、お見舞い需要の取りこぼしは是が非でも避けたい。しかし上記記事のように表面化して医療機関での持ち込み禁止が出てくると、より加速の一途を辿るのではないか。お見舞いの人たちに持たせるため別の何かを提案しないと機会損失となってしまうのではないか…。
ここで脚光を浴びるのがプリザーブドフラワーなんでしょうかね。生花を元に加工したものでお水も要らず大きさも小さいので病室には持ってこいなのでしょうか。当店では大々的な扱いをしておりませんが、今後はプリザーブドフラワーのご提案も真剣に取り組もうかと。


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