2013年08月19日

#0473 卒塔婆のこと

すっかり更新タイミングがズレ込んでしまっているのですが、お盆の期間がそれほどに特殊な期間なんだとご理解頂けると幸いです。店長です、こんにちわ。公約通りの更新ができない言い訳。

さて、当家は先祖代々の花屋家業で、私で五代目です。こうなると過去にも幾度となく披露しておりますが高橋家家訓というか暗黙のルールで『高橋家は盆・彼岸中に墓参りしてはならない』というものがあります。つまり自分の墓参りをするヒマがあるなら花を売れという有り難い教訓ではございますが、それでも近年の近代化によるお墓参りのスタイルに変化もあり、通年ではお盆の場合、8月10日(もしくは直前の週末)から13日までが繁忙期であり、これを過ぎれば売れるものも売れなくなる…(墓参りがいったん終わる)という経験則がありました。(もちろん当店独自のデータによるものです。よそ様は分かりませんが)あとは墓参りに行きそびれてしまった若干の人達が15日直後の週末に来る、ないし20日に来るというのが習慣でした。
しかし今年は暑すぎた!墓参りをきっちりと守って行う事は往々にしてお年寄りが多く、このお年寄りが自力で墓参りに来られなくなりつつある。家族や子供の助けがなければ墓参りに来ることすら困難で、もっといえば折からの猛暑によって墓参りの日取りをずらしたりしてきています。景気が良かった頃と比べてもお盆に旅行ということはせず里帰り…が増えたためか墓参りを早々とお盆に入る前に済ませて、連休を遊び尽くすといった状況でもなくなっています。今年はこれらが顕著に現れたようで、見事にお墓参り客が分散化しました。当店は寺社仏閣に囲まれた特殊な地域です。この動向には敏感になるのですが、お盆なら数日間は残業地獄と化す当店にて、今年は辛くなるほどの残業はそうそうなく、反面連休明けの本日も墓参り客がペースを落とさずに来続けているといった状況。それでも売れていないかといえば実績を伸ばしているので実感のない業績アップという不思議状況です。一気に集中して来ない、これがこれだけ業務を楽にするのか…同時に、当家はいつ墓参りにいけばいいの?って事です。じつは昨日行ってきたのですが…。
菩提寺から頂いてきた卒塔婆を立てつつの墓参りです。この卒塔婆、ちょっと疑問に思って調べてみました。墓石の後ろに立てる木製の長い板の事ですね。表裏があるのですが、一般的な仏教宗派であれば表面には梵字が書かれています。上から順に「空」(キャ)・「風」(カ)・「火」(ラ)・「水」(バ)・「地」(ア)です。これを「五大」といい、これらに似せた形を表すために板には切り込みが入っています。あれは切り込みではなく、各文字の形を示したものを連続してつなげたもののシルエットを表していたんですね。これを立てる意味は仏像を一体作ることと同義の徳ある行為なんだとだけ理解しておりました。どうしてそう理解していたか…。幼い頃ですが何も知らない子供頃に私はこの卒塔婆をクツに括り付けてスキーにして遊んでいたところを住職に見つかり、こっぴどく、それはそれは執拗に有り難いお説教を頂いたという経験があるのです。卒塔婆をスキーにすると意外とよく滑るという味を知っているのは私くらいなものでしょう。バチ当たりで申し訳ないです。
お寺方々の日々の仕事の一つには、この卒塔婆書きがあります。お彼岸やお盆の度に、檀家が多いほど数百枚と書かねばならず、一ヶ月以上かけて書く仕事なんだとか。しかして現在、すべてではないにしろ文明の利器はここまで進んでおりまして『卒塔婆プリンター』なるものまであります。まるで書いたように綺麗に印字するプリンター!当然パソコンに接続ですから画面上で記述内容を変えながらデータを残しつつできるというもの。私は思うのです。坊主ほどパソコンが似合わない職業ったらないなと。



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