2013年06月02日

#0462 研修中のこと

新入社員を教育しつつ一週間が経ちました。本当に長い一週間でしたが、ちょうど良く色々なバリエーションの仕事がきて、この一週間で花屋を理解してもらえたのではないかと思っている店長です、こんにちわ。人生ずっと研修中の男。

さて、花屋さんの仕事で技術的といえる研修項目の最初の最初は「花束」です。少なくとも当店ではコレをキチンと出来なければ仕事にならない。花束をお買い求めされた経験があるかたならご存知でしょうけれど、お花の取り合わせだけが問題じゃない。ただ束ねているだけではないんです。花束を花束の格好に結束するために使われている技術「スパイラル」という束ね方が大事であり、これが奥深い。私はもうそろそろ10年前になりますが専門学校でフラワーデザインの講師をしておりました。その授業でもスパイラルの技術面にはとにかく時間を費やした覚えがあります。このスパイラル、体験して貰えば一番いいのですが、素人の皆さまにも理解できるよう文面のみでお伝えしてみようかという企画。
一般的に人気のお花は数々ありますが、「ガーベラ」「ヒマワリ」「カラー」こいうったお花が好きなかたは多いハズです。そしてこれが花束に入っていると喜ばれる、いわゆる鉄板のお花という感じがあります。しかし花束の結束を勉強する身にとって、これほど難儀するお花はありません。花束は思い出して頂くとわかりますが、束に結束している箇所は一点に絞られます。大量に棒状のものを握ってネジッたような格好になってますね。これを前述の「ガーベラ」「ヒマワリ」「カラー」で行うとどうなるか。周囲の他の花からスルスルと滑り落ちて埋没していくんです。結束する一点の握りに力が掛かりすぎると茎をツブしてしまうことから微妙な力加減が要求され、少しでも緩いと『茎に一枚も葉が付いていない花はスルスルと滑って埋没していく』。これを誰が名付けたか当店内では「ガーベラの悲劇」と呼んでいます。ことガーベラ・ヒマワリ・カラーはお花が真上を向いている事はほぼ無く、微妙に傾いていたり真横を向いていたりします。花の向きも合わせなければならず、これも技術として大変です。どんなお花にも前後左右という方向性があり、それを無視しては仕上がる物も仕上がりません。お花同士の組み合わせやバランスやセンスと呼ばれる部分以前の問題なんですが、最も重要と思われる部分でもあります。これに余計な力を掛けたり、長時間掛けて作ったり、大型で重量のあるお花を使用したりすると腱鞘炎になってしまう。お花屋さんの職業病の一つは腱鞘炎なんですね。それを防ぐ為にもキッチリとした技術を身につけねばなりません。
当店期待の新人君も当初「ガーベラって好きです。」とか言ってましたが、無条件に好きと言っていられるうちはまだまだですな。技術を習得してなお「好き」と言えてホンモノということでしょうか。一週間経った現在、ガーベラを見る彼の目は少し曇ってます(笑)。

最後に、ヒマワリは太陽を向くというのはウソです。上を向いて咲いているヒマワリはないからです。



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