2013年03月17日

#0451 相場と需要のこと

アベノミクスだTPPだと経済状況も好転しているようで落ち着きないきがしておりますが、輸入切り花も高くなるのかと身構えていたんですけど。店長です、こんにちわ。お彼岸真っ直中!

さて、3月のお花屋さんは地獄のような忙しさです。それはすなわち需要が多いためで、供給量が安定しない生花部門では3月になった途端に相場が高騰し、いつもなら200円程度で販売できていた国産キクなんかが300円を超えてきたりする場合もあります。毎年例外なく高い相場に辟易しながら、お客様に謝りながらの販売をする、これが3月のお花屋さんだったはずです。「はず」なのは、恐らく私も約20年間のお花屋さん勤務の中で、恐らく初めてであろう大事件が起こっている。しかも仙台だけじゃなく全国的に。
お花が安い!のです。
ええそりゃあもうビックリする程です。一つの種類だけというわけでもなく、全てのお花が軒並み相場を下げている。あんまり安いから逆に需要がないのかと怖くなるほどでした。しかしこれは全国の生産者の作付けと出荷までのタイミングが見事に合致してしまったことが大きな原因と思っています。こうなると見込んだ価格では流通しない事により生産の打撃は大きくなります。通常の相場より安くなったりしたわけですから。自然とお花屋さん店頭の価格も下がってくるのかと期待されるのですが、じつはひとえに言えない事情があります。安く仕入れたぶんだけ安く提供するお花屋さんもある、またはそういう品目もある。でもまったく店頭価格に影響させない花屋さんもいる。、またはそういう品目もある…。お花は季節感のものと、年中出回っている品種の二つに大別できます。キク・バラなどは年中あります。こういったものをフレキシブルに相場によって利益を乗せて販売する花屋さんもいれば、仕入れと販売の一年間トータル目標額を決めておいて、そこから販売価格を逆算している場合です。季節商品で一年間のトータル計算は出来ませんから自然と相場に跳ね返って販売価格が乱高下する品目になるのでしょうが、年中入荷可能な品目ほど、その時の相場に左右されず販売価格を崩さないものもあるという事になります。ですからいつも利用されているお花屋さんのボリュームが変わっていないと思っても、そこは騙しているわけでもなければ暴利を取っているというわけでもないと思って下さいね。
ただ3月にこれほど安くなるという経験が未だかつてなかった当店としましても大変悩ましい。安くお出しする事はできます。が、客単価が一度下がると、これを回復するには大変な努力と年数がかかるのです。いくら昨今のアベノミクス効果とはいえ、まだお財布が温まっていない現状、一円でも安いモノをお求めになる気持ちは痛いほど分かります。しかしそれを安易に「専門店」たる当店が行って良いのか?という葛藤。ディスカウントの量販店ではないのです。その差別化たるや、これも毎回立ち止まっては悩みながら行うのが専門店の大きな悩みの一つでしょう。当店では結果、客単価は下げないように販売し、ボリュームをアップしてご奉仕という作戦でした。

可哀想なのは生産者です。しかし小売り側の意見としては、こういった大量に需要がある時は平時より相場が下がってこそ当然ではないかと思う部分もあります。むしろ本来の姿が今年なのではなかろうか、はじめての経験ですけど…。天候などの要因に左右されずもっと安定的に供給できる体制であれば「相場」ではなく生産者による希望価格化という事にもなりましょうが、そうなれば工業製品と同じです。「オープン価格」となり力のある大手が安く青田買いを始めて専門店側としての業界が破綻する。町の酒屋・肉屋・魚屋・八百屋が無くなったのと同じ状況です。とかく「○○屋」が無くなっていく中で、花屋がまだ続けられている事にもっと研究をしなければならないと思うのですが、今日は大変疲労しているので早く寝ます…。


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