2012年07月01日

#0414 剪定作業のこと

これは花屋さんの中でも「いけ花」を業務の一つとして行っている、今となっては希有と言って過言ではない業務をしている花屋さんのごく一部についての話(ええ当店も)です。店長です、こんにちわ。希有な男。

さて、日本の文化たる「いけ花」は、その稽古をする人が激減している事が原因で、お花屋さんでもいけ花を扱うのは希になっています。すると、これを出荷する生産者もまた激減しており、日々の稽古に使用する花でさえ入手が困難な状況になっています。いけ花で使用するお花は一般的なフラワーギフトのそれとは全く異なり、元々は日本の里山に自生していたものが中心となります。残念ながら現在の日本は都市化や気候の変化、外来種の繁殖などによって絶滅の危険に晒されているものも少なくありません。
で…いったん話は置いといて、今時期になると道路などの街路樹の剪定作業が行われていたりします。街路樹も一年でドンドン伸びます。これをキチンと剪定するわけですが、この作業は日中しか出来ず、また交通量の多い道路ほど緑化しているために剪定作業の為に道路を一車線ツブして作業し、周辺が大渋滞になる事もしばしばです。この状況にお目に掛かっているのではないでしょうか?一般には迷惑極まりないこの剪定作業も、花屋さん(いけ花をする)にとっては宝の山です。街路樹には結構レアな木々が使われていたりして、勝手に取っては犯罪になりますが、剪定作業で切り取られた枝から欲しいものを頂くのは犯罪でも何でもなく、むしろ究極のリサイクルだと思っております。だからといって、剪定作業のスケジュールを確認してまで取りに行くほどでもないのですが、剪定に出くわしてそれがいい素材だったりすると、声を掛けてしまうのが職業病です。この病気はさらに進行すると、常日頃からどこの街路樹に何が植えてあるか、その生育具合がどうであるかまで通行毎にチェックしたりして、さらに重度になると公共物に限らず、他人の家の庭にまでアンテナを張り巡らせるわけです。べつに取ったりしませんよ。いけ花で使用するにしても「ここぞ」っていう時に正攻法で入手できない場合、例えば個人宅にあるのを覚えていれば、譲って頂くようお願いしてみる…という経験はほとんどないのですが、その保険の意味もあって、他人の庭まで心配していたりするんですね。
当店周辺では庭付き一戸建てなんてほぼないに等しく、どちらかといえばビルの出入り口付近に都市緑化の意味合いから植えっぱなしの放置し放題になった木々が元気よく育っていたりします。これもまた魅力でして…。しかし最近、これらが根こそぎ無くなっていくのです。震災の影響で仙台市内中心部がやっと修繕・修理が始まりました。正確に言えば、津波で重度の被害を受けた地域を最優先に復興していたために、仙台の中心部など地震のみで被害を受けた建築物の修繕は後回しになっていたのが大きい。今頃になってビル全体に足場を組んで外壁の修繕を始めている風景が出てきています。するとまず緑化に為に坪庭のようなスペースがまず作業や資材置き場などになっていくためにツブされていく…。「ああ、あんなに立派なヒイラギナンテンが植えてあったのに…」と一人つぶやく事も珍しくなくなりました。もっとも自分のものでも何でもないので勝手に残念がっているだけなんですけど、ええ。

貴方のお庭、何気なく見ているだけの街路樹、マンションのエントランスに風景と化していた木々。それらに熱い視線を注いでいる人がいるんですよって事で(笑)。


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