2011年09月11日

#0372 震災から半年のこと

本日で3月11日からちょうど半年です。早かったような遅いような、とにかく被災とはいえ被害の少ない当店にあってもこの一年は震災だけで過ぎるのでしょうか。店長です、こんにちわ。価値観の変わった男。

さて、被災に程度はあれど東北に暮らす人はみんな何かしら価値観というか人生観が変わりましたね。知人ですが「あの仕事の鬼のような方が、そんな事を言うのか」と驚いたのですが、「スローライフで生きようと思った」と言われた時が一番実感しました。どんなに頑張って仕事をしていっても、それは安定した社会と環境があっての大前提であり、根幹から崩れた時に意識も変わってしまうのは無理もないのでしょう。弱気になったとか諦めたというのではなく価値観の変化です。私もしばらく考えていたのですが、震災後の当店の仕事はほぼお悔やみ・お供えでした。これはこれで仕方ないのですが、花屋さんという職種として今生きている方々にできる事は一体何なのだろうか?と。生きていくのに必要不可欠な品目ではないお花で、人に出来る事といえば「癒し」であったり気持ちに作用する仕事なんだろうと思うのですが、今現在被災された方々に必要な事ではないかもしれない、そんな事も考えましたね。それで現在私が考える花屋さんのあり方ですが、当店はこうしてインターネットを通じ全国にお花を発送しています。東北地方以外にもお花を送っております。東北地方以外の地域の方々に「感謝」を送ろうと。お花を通じて被災地に対する多大なご支援に感謝し御礼申し上げる気持ちものせて制作しようという、言われなくちゃ分かんないじゃないかって程度のハナ歌みたいな事を続けてました。「被災地への応援ありがとう」と書かれたCDくらいの大きさのステッカーを同封したり。被災された方々に直接作用しませんけど、復興に携わってくれている、心配をして待っている全国の方々に作用すれば、きっと被災された方々にも良い作用があるだろうと。かなり遠回りですけどね(笑)

3月11日金曜日午後2時45分、私は配達途中の車内で震災に遭いました。店を出る前に配達先へ在宅確認のためにお電話をしていたため、激しく揺れたあと頻発して起こる余震のなかでも配達を完了したのです。配達先様のご自宅も当然停電していたのですが家主の方は「うわっ!来ると思わなかった」と言いつつも「お花見てチョット落ち着いたよ。ウチは大丈夫だから早く会社に戻りなさい」と優しいお言葉まで頂きました。帰社してから店内の惨状を確認し社員や妻の無事を確認したのち、当時保育園に預けていた長男を迎えに行きました。雪が降り始め、いつもならクルマで行くのですが大渋滞した道路を横目に徒歩でお迎えでした。この時沿岸部では津波に襲われていた時間です。帰宅してからは食糧・水・暖を取るための確認や準備をして、唯一バッテリーで稼働していたノートPCからテレビとインターネットを使っての情報収集でした。ご近所の方々に不良在庫化していた婚礼用のローソクを配布したり、物々交換したりで過ごしました。度重なる大きい余震を堪えながら夜を過ごしたのです。今でも鮮明に覚えていますね。

引き合いに出すには違いすぎるのでしょうけれどニューヨークの同時多発テロ事件も9月11日でしたね。当時は大勢の方々が被害に遭われたという実感すらないままに興奮しながらテレビを観ていた記憶があります。その後アメリカはイラクやアルカイーダに対しての報復ともとれる軍事行動を激化させていく。具体的に敵と呼ぶ存在があったら日本も同じ事を考えていたことでしょう。最も今回の震災の相手は自然であって自分たちの傲慢さが招いた原子力事故であって報復という非生産的な感情が向く先もないのですが。

これから震災後一年目に向けてまた動き出すのですが、レーシングカーのような爆発的加速力というのではなく、シッカリと一つ一つ噛み締めながらやっていきたいと思いました。何一つスピーディに進んでいないのですからキッチリとね。


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この記事へのコメント
こんにちは、久し振りの平日のお休みでパソコンに向かっています。
昨日はボランティアにいっています避難場所でのイベントに参加してきました。
お昼のお味噌汁の炊き出しと、体育館ではこどもたちと思いっきり遊ぼうの内容。
NPO団体さんや大学生さんのお兄さんお姉さんたちがキックベースやドッチボールとかで遊び、私は幼児を預かり、本を読んだりビーズ遊びお絵かきで遊びました。
現在の避難所では役場もあり年内には福島にもどるので、現在場所は支所の立場に・・・
日曜が休日になるから、イベントでこどもたちに会うのが土曜になりますね(小学生以上の学年の子は)
ひとりでもいるかぎり、私がやっているボランティアも引き続き行っていきますし、関わっていきたいとおもっています。
今朝の番組でも特集していましたが、物資の提供よりは、働ける職場をつくってあげることが今一番欲しいものと話されている姿は切実に心に残りました。
これから、ひとつずつひとつずつですね。

Posted by kashima at 2011年09月12日 11:31
いつもご感想頂きありがとうございます。また、
被災者の為に多大なるご支援を頂き、勝手ながら被災地を代表し謝申し上げます。是非福島の方々のための活動を続けてくださいね。

今年で福島に帰るのですか!これは知りませんでした。県内に戻るというだけなのかも知れませんが、避難者としてもまずは安心ですね。やはり知らない土地よりは気分が楽ではないでしょうか。

職場の提供…これは重いですよね。何一つ将来が見えない中でも、まずは経済活動が一番手っ取り早いはずなんですが。

応援頂きありがとうございます。kashima様の努力が報われるよう頑張りたいと思います。
Posted by 店長 at 2011年09月12日 11:51
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