2011年06月12日

#0359 襲名継承のこと

「創業守成」という言葉があります。創業するよりも継承していく事のほうが難しいという意味の故事成語です。本日は当店が先祖代々お付き合いさせて頂いている地元の生け花流派にて家元襲名披露宴がありました。店長です、こんにちわ。色々と思う所がありましたね。

さて、仙台藩は伊達家に代々「生け花指南役」として仕えていた地元流派「本原遠州流」(ほんげんえんしゅうりゅう)の八世(八代目)家元襲名でした。昨年より聞いていたのですが、先の震災により襲名を行う状況にあるのか心配していたのですが、200名を越える盛大な披露宴を行えました事、この場ですが心より御祝い申し上げます。とにかく絶対に忘れられない襲名披露になりましたね。

生け花の世界はとかく厳しい状況が続いております。が、これは代々に渡って継承する物事全て全般に言えることではないでしょうか。盛大な襲名披露宴のに臨席して、その双肩に掛かるプレッシャーたるや大変なものではないかと思いました。創流以来200年の歴史です。生意気で規模も比較になりませんが、私の立場と重ねたりして。当店も140年です。伝統やら歴史やらを考えると本当に重圧ばかりしか思いつかないわけですね。ですが「お客様も変わります」「時代も変わる」「世間のニーズも変わる」。先祖代々やっているから偉いというわけではなく、たまたま長く出来たというだけだ…と自分では思っており、常に世間のニーズに沿って新しくすべきは新しくし、維持継承すべきは継承していく。継承する部分もまた取捨選択となるでしょう。部分的には、止めるべきか続けるべきかを選択せざるを得ない事も出てくるでしょう。ですから冒頭でご紹介しました「創業守成」という言葉も他人から見た視点での事であり、本人とすれば「無から創業するがむしゃらな仕事と違って、選択すべきものもある」と考えればそれだけ武器が多い状況でのビジネスなんだろうなと思っております。
半分以上自分自身に対して言ってるんですけどね…ええ。ナーバスになれば「イチから自分でできるなら、もっと楽なのに」と思う事もあります。しかしそれは間違いですね。その部分ごと楽しんじゃえばいい。私もよく言われるんですよ、特に同業者からですけど「先祖代々のお坊ちゃまなんだから」とか「お金に困ったことないんでしょ?」とか。まったく失礼極まりないと思うのですが、「そんなことないですよ」と返すのはしない主義でして、「馬鹿にしてんのか?」「ふざけんじゃねぇよ」とハッキリ言うようにしたら、周囲の理解者・協力者が増えたという…(笑)。実際にそんな大金持ちでもお坊ちゃまに育てられた事もないんですよ。なにせ商売人稼業ですからね。お客様に買って貰わなければ成り立たない商売なんですから、殿様のような営業ができるはずないですもんね。あの、アノ東京電力ですら風前の灯火なんですから。エリート意識だとか上層思考とか悪い意味での事は極力ないほうがいいですし、そんな思い上がるような状況になったことすらございません。

話が逸れました。生け花の襲名もまた文化という側面からすると重大ですし重圧もあります。しかし生け花は最終的に一般の方々がお花を愛でるための場を提供することに尽きると思うのです。そこに技術や歴史が乗っているだけだと。日々お花を愛でて頂く為に何をすべきか…。ここが生け花とお花屋さんの共通項ではないかと思っております。

最後に、新家元様へ
ホームページくらい作りましょうよ…。お手伝い致しますから(笑)

本日の御襲名、心より御祝い申し上げます。


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