2011年06月05日

#0358 アートのこと

昨年1月以来一年ぶりですが、家族旅行を兼ねつつまた温泉へやってきました。今回は宮城県内にありまして全国的にも有名、源泉掛け流し「鳴子温泉」からの更新でございます。店長です、こんにちわ。温泉ルポライターとか憧れる職業ですね。

さて、温泉から更新ではございますが温泉旅行が第一目的ではございませんで、じつは日本を代表するフラワーアーティスト松田隆作氏の個展を見ることが目的でした。松田隆作氏は私が東京にいた時代、一年間師事しており、しかし「アート」としての分野で草分け的存在である彼の感性には到底近づけないナァと今でも思っているのです。仙台市内から2時間程度北上した栗原市一迫町という山間の田舎、まさにトトロが出てきそうな程のド田舎にある茅葺き屋根の旧家をそのままミュージアムとして貸し出している場があります。「風の沢ミュージアム」そこで彼の感性が静かに、それでいて周囲の風の音までもが作品の一部になってしまうほどの存在感と自然な動体として表現されておりました。ウチの子供3人も連れて行ったのですが、作品の存在感に目を丸くするんですね。視覚的に訴えるだけではない、五感のアートがまさにここにあります。最初は「なんてヘンピな場所で個展をしたか」と思っていたのですが、行ってみて心底納得です。このミュージアムで、とても人懐こいネコ二匹に迎えられ、子供達も大喜びでした。
震災で自粛やら放射能やらと騒がれている時ですし、風の沢ミュージアムなら日帰りで行く事も可能でしたが、せっかく…せっかくですから、鳴子温泉で家族サービスしようという事にしましてね…ええ。
ずいぶん前にも書きましたが、「フラワーデザイナー」と「フラワーアーティスト」は似て非なる別物です。デザイナーとはお客様ありきで、そのご要望をどう形にするか…が大前提にあります。対するアーティストとは、自分の感性を形に表現し、そこにどれだけの価値を見いだすかは周囲のオーディエンスが決めるものです。確かにそれだけでは食べていけませんから、アーティストもデザイナーのような要望に応えて収入にしていたりするのですが、基本的にデザインとアートは、その発生する動機部分の根っこが違う事になります。「お花屋さん、センスの商売ですものね」と度々言われます。しかしセンスや感性を磨く事も大事ですが、お客様からの要望をどう形にするか?を基本としている以上、お花屋さんはある程度の経験で「センス」と呼ばれている部分は出来上がってしまうのかも知れません。あとはそのご要望を形にしたとき「どうしてそうなったか」「どうしてこの構成をしたか」を明確に意識していなければならないと思うわけです。アートは違いますよね。色々講釈を述べるより見ろと。見て感じてナンボだと。私がアーティストと呼ばれる人に師事したのは松田氏以外におりませんすが、そこを気づかせてくれた大事な経験です。

芸術と温泉のセットってとてもいいですね。大変癒やされますよ。また暑くもなく寒くもなくのこの時期が良かったですね。皆さんも是非宮城の里山と温泉を満喫してみてはいかがでしょうか?クセになりそうな店長でした。




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