さて、当然そうなってしまいますが3月は卒業式やお彼岸など、とにかくお花の需要も上がるはずでしたが物理的に不可能という事もあって延期や中止が相次いでおります。これは仕方のない事です。しかし西日本でも関西や九州など被災と直接関係のない地域でも「被災地への配慮」「自粛」ということから、卒業式はやってもお花などの華美なものは控え、キャンセルが相次いでいると聞きました。直接被災しているわけでもないのに、これはあんまりではないかと嘆く同業者も複数聞きました。中には個人的なお誕生日祝いのお花を配達に行ったのに、その配達先様から「この自粛ムードの時にお祝いを持ってくるなんて、ご近所さんに知れたらどうするの!」とお叱りを受けたケースまであったと言います。開店祝いの花輪なども急遽キャンセルされたり、納品して受取拒否されるというケースまであるとか。恐らく阪神淡路大震災の記憶があるだけに、過敏に反応しているのではないかと推察しますが、自粛という行動が被災地にいる我々に作用する行動にはなっていない事を理解して頂きたいのです。程度の差はありますが、被災した当事者として、非被災地の方々からの応援やお心遣いはとても助かっており、ひしひしと伝わっております。しかし「自粛する」方向性を間違わないで頂きたい。私達ができないぶん、豪華にしてやろうという気持ちがあってこそすれ、逆にお通夜のように「自粛」というのはどうなのか。確かに卒業式など不特定多数の出席する祝事において、その参加者の中には被災地域で苦しんでいる肉親がいる方もいるかも知れません。しかし卒業式は学業を終えたことをお祝いするのであって、そこに出席された方々の肉親まで心配していては何も出来ない事になります。何よりも、被災地の私達は非被災地の皆様のように行事を当たり前にできるよう復興したくて日々生活しています。ならばなお、私達のぶんまで盛大なお祝いをして頂きたい。卒業式に限らず、どんな祝事であってもです。生きている喜び、祝福される事の有り難みを私達に見せつけて欲しいと思うのです。
本日は日曜祝日です。地元メディアから当店に突然電話がありました。「今日は祝日ですけど、結婚式をされるお客様などおりませんか?」という質問でした。一瞬とてもイラッとしました。被災しているからこそ、そこで結婚式をしようというカップルを取材したい…と。結婚される本人から取材して欲しいと申し出ているわけじゃないですからね。わざわざ捜しているわけですから。そんな事よりもすべきことがあるだろう…と思いました。でももし、この状況で結婚式をするカップルがいたとすれば、それは盛大に祝福してあげたい。そう思うのは人情でしょう。残念ながら(?)当店周囲でそんな話はなかったのですが。
私達の為に間違った自粛はして欲しくないなぁと。祝事は盛大にやりましょ。それが可能な状況なら、いつも以上に気合いを入れて、私達にも見せて欲しいと思います。
※当店の被災に関しまして、当店をご愛顧下さっているお客様であるにもかかわらず、多大なるご支援をくださりました皆様に、心より感謝を申し上げます。お一人お一人にきちんと御礼を申し上げておりますが、こちらでも心より御礼申し上げたいと思います。
誠にありがとうございました。
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ブログ更新ありがとうございます。自粛をテーマにお話していただいて、私の迷いがとれました。
我が家のこども達は4月生まれでもうすぐ誕生日なのです。被災地におきましては、わが子を亡くされていたり、行方がわからない大変な方が大勢いらっしゃいますよね。
そんなご時世にわが子の誕生日をお祝いしても良いのかどうか迷っていたのです。店長さんのコメントでいつもの通りの誕生日をしてあげようと決めました。
長男は2日で20歳になります。長女は23日で18歳になります。子ども達にとっても節目の年でもあるのです。家から巣立つまで、大切に育てていきたいと思います。
これからも、お父さんとしてお花屋さんの店長さんとして頑張っていかれますこと願っております。
少し早いですが、お子様のお誕生日おめでとうございます!(笑)
こんな拙いブログでもご理解いただけたようで感謝いたします。やっぱりお祝い事に自粛ってオカシイですよ。自粛したくているのか、祝いたくているのか目的が分からなくなりますからね。
可能な限り、幸せがこちらにも伝わるようなお祝いをして下さいね。
こちらこそ、ありがとうございました。
どんな言葉をかけても癒されることはないだろうとお察しします。
毎日、新聞を読みTVを見て涙するのが日課になってしまいました。
そんな中被災地で生まれた赤ちゃんや卒業式で笑顔を見せる子どもたちに救われる思いがします。
将来の日本を背負っていく子どもたちにお花の一輪くらい胸に差してあげたいですね。
この子どもたちは強くて優しい大人に成長していくだろうと確信しています。
まだまだ原発も不安を抱えています。
北関東に住む私たちの不安は募るばかりです。
過度な自粛は経済が冷え込んでしまいますよね。
再び花屋さんの活気が戻ること心より願っております。
ご心配頂いてる皆さんのお気持ちは十分に伝わっております。「一人じゃない」と強く勇気づけられておりますよ!
妙な話ですが、被災地では体力的に、非被災地では「何かしなくちゃ」と精神的に労しているような気もします。特に私達被災地域は分かりやすいだけ「状況が状況で…」が通用するんですが、関東以西ではそうはいかないぶんだけ、まともに食らってしまう部分って大きいと思っております。物質的な被災がなくとも、これも一種の被災だと私は考えております。ですからこれら「見えない被災」に飲み込まれないようにして下さいね。
人が生きているというだけで経済は回るものです。インフレになろうがデフレになろうがそこに人がいれば社会として動きます。
これからは復興として建設やゼネコンなどを中心に雇用が爆発的に増える事でしょう。たくさんの人が雇用をもとめて東北に来るかも知れません。そうなれば活気が集まり、そこにはお花の出番も出てくると信じて楽観している部分もございます。
原発は不安ですね。こればかりは…。でも、避難した地域で生涯暮らせる自信がない!(笑)どこへ行っても同じか、自分らしく生きられないなら、私はこの場所を離れませんし、そう思うと今の原発のニュースがいかに馬鹿馬鹿しく思えてくることか…。ひたすら関東圏の人達を怖がらせる事を目的に報道しているように見えてきますよ。東北の事なんてこれっぽっちも考慮していない報道とは、こういうものを言うんだなと。自粛して欲しいのは、まさにこういった報道です。
長くなりましたが、私に活気がある限り大丈夫って思ってます(笑)
まぶち様におかれましても、どうか、まことしやかな情報にご気分を害されることなきよう、お互いに気をつけたいものです。
書き込み頂き誠にありがとうございました。